ターミナル期の旅行の難しさ


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ターミナル期の旅行の難しさ

2014年からお付き合いのあるお客様。
肺がんを患い、この先あまり長くないことを自覚されてました。

だからこそ、唯一血のつながりのある弟様と一つでも多くの
思い出を作りたい。
残される弟様と少しでも同じ時を過ごしたい。

そんな想いから、毎月の旅行のお供をさせて頂いていました。

昨年5月に行った、アルペンルート。
アルペンルート しゃらく

大自然に感動し、次は上高地に行きたいっと。

行程をくみ、手配した後、
お客様は入院されました。

家族がいない。
弟様は、気軽に外出が出来ない。
入院中はお客様からの電話が鳴り、

「小倉さん ぷっちんプリン買ってきて」っと。

そんなホットラインが2〜3日に一度。
仕事終わりに、休みの日に顔を出しては、旅の話をする。

いよいよ酸素が入り、
動くことも、食事もままならない状況になったある日、

「小倉さん、やっぱ上高地に行きたい、早く行きたい」っと。

正直、リスクある旅行になる。
ドクターと看護師とも相談し、応援して頂くことに。
看護師1名も同行して、行く準備をする。

「小倉さん、行けるよな! 連れて行ってな!」
「あの景色が見れたら、もうそれでいい」
「後は、弟のこと頼むな!」っと。

さいごの力を振り絞り、
さいごの希望を叶える為に、数日先の旅を夢見るお客様。

結果的に、出発の前日の朝方4時頃、他界されました。
その時、お客様は私の枕元に立っていたように思います。

やるせない心境。
すぐに連れて行ってあげれなかった自分への葛藤。
未熟な自分のせいで、お客様の希望はかなわなかった。

ターミナル期の旅行の難しさ。
ドクターなど医療関係者からの協力、
本人の意志、
何よりも、旅行にいくタイミング。

ただただ、
ごめんなさい。

この経験を、次のお客様に活かしていきたい。

「小倉さん、次は絶対連れて行ったてな!そんな想いの人を!」

空を見上げれば、お客様からそんな声が聞こえてきそうな気がする。

空

そんな声に、2016年も1人でも多くの方の希望に応えていければと思う。

小倉譲 拝

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