イタリアのバリアフリー旅行 車イス


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イタリアのバリアフリー旅行 車イス

 

イタリアの街は歴史があり、石畳が多い。

今回は、ミラノ → ベネチア → ローマ → 

エーゲ海クルーズ(サントリーニ → クサダシ → ピレウス → ソウダ)

という行程。13泊14日。

 

まず、イタリアの介護車両。

一番最初に乗ったのは、ワーゲンの介護車両。

 

 

イタリア バリフリー旅行 車イス しゃらく 小倉譲 

 

日本のノアとかセレナとさほど変わりません。

しかし、

 

イタリア バリフリー旅行 車イス しゃらく 小倉譲 

 

大きさは圧倒的に大きく、背も高いので介助がしやすい。

また圧迫感がない。

 

イタリア バリフリー旅行 車イス しゃらく 小倉譲 

 

見て頂くと分かるように、車いすのすぐ横に座れるので、

ケアが楽。しかも、日本であれば、車いすは最後尾みたいなイメージ

がありますが、これは中央に座れる。

 

ローマでは、ベンツでした。

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違うのは、サイドにリフトがついている事。

駐車する場所を選びますが、これもなかなか。

 

ギリシャでもやはりベンツでした。

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こちらはスロープが外付けであり、社内に入らないタイプ。

どれも、日本にあれば欲しくなります。

ちなみに、しゃらく旅倶楽部が所有する介護タクシーの買い替え

で、ベンツの介護車両が合ったのですが、故障時のメンテが大変なので

断念。

 

サン・ピエトロ大聖堂。

前回行ったとき(2016年1月)は、ある程度融通が利きました。

しかし、今回はルートが確立されており、サン・ピエトロ大聖堂を

背にして右側に行こうとすると、階段を越えないといけませんでした。

 

イタリア バリアフリー旅行 車イス しゃらく 小倉譲

 

これは大変ですね。

プロがいればいいですが。

 

JEWEL OF THE SEAS エーゲ海クルージング。

部屋はバリアフリールームのジュニアスイート。

 

イタリア バリアフリー旅行 車イス しゃらく 小倉譲

イタリア バリアフリー旅行 車イス しゃらく 小倉譲

 

お客様は、上野写真左側のベット。その隣に看護師。

添乗員はソファーベット。

ベットは通常のベットより幅が狭く、寝返りをする方は落ちます。

 

ただ、これもベットを移動でき、隙間を大きくすることが出来たので、

介助をしやすかったです。

 

あと、JEWEL OF THE SEASのクルーズ船だけでなく、

ホテルもそうですが、座位た固定しないとたもてない、脳性麻痺等

の方は、お風呂が困ります。

 

今回は、こんなマットを持って行きました。

イタリア バリアフリー旅行 車イス しゃらく 小倉譲

 

この上に寝て頂き、シャワーをあびて頂く。

もちろん、手配の段階でシャワーノズルが固定式ではなく、

可動式であることを確認しておきました。

ヨーロッパでは固定式が多く、その場合シャワーは絶望的です。

 

 

今回のように、長旅となると、やはり衣服が大変です。

今回は4日分だけ持って行き、13泊14日で計6回くらいは洗濯しました。

 

イタリア バリアフリー旅行 車イス しゃらく 小倉譲

 

手洗いをして絞る。

そして、バスタオルの間に入れてまた絞る。

すると、乾きが早いです。

 

 

今回、一番大変だったのは、サントリーニのテンダーボート。

イタリア バリアフリー旅行 車イス しゃらく 小倉譲

 

サントリーニ島は港が小さく、沖合に船を止めて小さな船に乗り換えての

移動。これが車いす対応になっていない。

 

乗り場までは、簡易リフトがあるのに。

そこで持っていったのがタンカーです。

抱っこしてテンダーボートに乗り込む。

 

イタリア バリアフリー旅行 車イス しゃらく 小倉譲

 

最初は、テンダーボートに車いすは乗らないっと言っておりましたが、

しれっと持って行きました。

こちらも、体力と筋力がないと難しいですね。

 

最後に飛行機。

キャセのビジネスクラス。

 

イタリア バリフリー旅行 車イス しゃらく 小倉譲 飛行機

 

離陸時と着陸時はこんな体制ですが、それ以外は椅子をフラット

になるようにします。写真では分かりませんが、フルフラットに

なります。

 

イタリア バリフリー旅行 車イス しゃらく 小倉譲 飛行機

 

これだけのスペースがあると、

胃ろう処置なども比較的簡単に出来ました。

 

イタリア バリフリー旅行 車イス しゃらく 小倉譲 飛行機

 

そんな感じです。

 

イタリアに車いすなどでご旅行を考えておられる場合は是非参考にしてください。

分からないこと、

またはバリアフリー旅行を手配してほしい、

或は、看護師や添乗員も一緒に来てほしい場合は、

 

旅行会社である、

NPO法人しゃらくまでご連絡ください。

078-735-0163

 

小倉譲 拝


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イタリアのバリアフリー 「ホテルとトイレ編」


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イタリアのバリアフリー 「ホテルとトイレ編」

イタリア バリアフリー旅行 しゃらく旅倶楽部 小倉譲

ローマとフィレンツェへ旅の計画をしていた際、
どうしても現地のバリフリー情報が十分ではないことが一番心配でした。

そこで、今後イタリアに行かれる車いすの方に、
少しでもお役に立てばと。

ホテルは、エレベーターがあることが絶対条件として探しました。
部屋は入口の間口が車イスが通れるスペースがあることを最低条件に。

タリア ホテル バリアフリー旅行 しゃらく旅倶楽部  小倉譲

また、ベットとベットの間を空けて頂き、大きな空間を作りました。
フトントでお願いすると、すぐに対応して頂けました。
これは全てのホテルが対応してくれるか、それは分かりませんので、
事前に確認が必要です。

なお、イタリアのホテルには、
寝間着もバスローブもありませんでした。
事前に分かっていたので、持って行っていましたが。

あと、なくて困ったのがスリッパ。
イタリアだけでなくヨーロッパの多くはスリッパはないそうです。
ただ、高齢者がトイレに行く際、わざわざ靴を履く。
最初こそ靴を履きますが、だんだん面倒になりますね。
現地でスリッパを手配(頂きました)しましたが。

なんと、歯ブラシもないのです。
これも文化の違いといいますか。
飛行機がビジネスクラスでしたので、
その時に頂いていたので何とかなりました。

スリッパも歯ブラシもポットもないのに5つ星。
お客様はかなりぼやいておりましたね。

ホテルのトイレは、当然ながら日本とは違います。

イタリア トイレ バリアフリー旅行 しゃらく旅倶楽部  小倉譲

まず、トレイは2つあります。
うち一つは、ビデ(左側)。
今回一緒に行ったお客様は、

なんでトイレが二つもあるの?
なんでウォシュレットがついていないの?

っとかなり何度も聞いてこられました。
そもそも習慣の違いなんですよ!っと。

ただ、お客様自身は、ウォシュレットがないのがかなり気持ち
悪く、少ししんどかった模様です。
それは私も一緒でしたが。

外のバリアフリートイレ。
イタリア トイレ バリアフリー旅行 しゃらく旅倶楽部  小倉譲
※上記は係の人がトイレの前でリンゴをかじっている様子(笑)

基本、どこでも観光施設にはバリアフリートイレがありました。
しかし、日本と違っていつでも入れるか?っと言えばNO。
係の人にお願いして鍵を開けて頂かなければなりません……。

また、ローマでは、便器があってもお尻を載せる所がないトレイ
がいくつも。
お尻の小さい人はスットンと落ちてしまうやん!
っと思いながら見ていました。

なお、トイレそのものは綺麗です。
イタリア トイレ バリアフリー旅行 しゃらく旅倶楽部  小倉譲
イタリア トイレ バリアフリー旅行 しゃらく旅倶楽部  小倉譲

ある程度、広くて使いやすく、全介助の人も対応できる
スペースです。

他国でもそうでしたが、トイレは有料の場所も多くありました。
イタリア トイレ バリアフリー旅行 しゃらく旅倶楽部  小倉譲

上記は0.8ユーロですので、当時のレートで104円。
ただ、車いすの場合は原則無料です。

トイレは計画的に!!
特にフィレンツェは本当に古い街です。
一般の方が使うトイレもいたる所にあるにしても、昔の家は、
1階が馬小屋として使われていたらしく、1階にトイレがないのです。

殆どが地下にトイレがありました。
これは先ず車イスの方は無理。
また、歩行可能な方でも、通路が狭い上に急なので、難しいかと。

そういった意味では、車イス移動の方は可能な限り、
計画的にトイレに行くことを前提にした方がいいでしょう。

今回の旅は、主に街中移動でしたし、
美術館と美術館の梯子が殆どでしたから、大きな問題がありません
でしたが、移動が多くなると、きっと様々な問題が出てくるかと思います。

小倉譲(おぐら ゆずる)
 

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